『オールインワンは手抜きだけど、今は育児中で忙しいからしかたない』と思っていませんか?
基礎化粧品をフルラインで使うよりも、オールインワンを使ったほうが、場合によっては肌に優しいのです。
どうして肌に優しいのでしょうか。
オールインワンなら、肌への摩擦が少なくなる
肌がトラブルをおこす理由は、過剰なスキンケアが原因であることが多いということが分かっています。
化粧品をつけるときは、多かれ少なかれ、肌をこすることになります。そのことは、肌を干からびさせる元凶であり、シミやくすみの原因となり、さらに、角層を分厚くしてしまうわけです。
「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法―美肌には化粧水もクリームもいりません― 宇津木龍一
オールインワンなら、当然肌に塗る回数は大幅に減ります。
オールインワンなら、必要最低限の最適な成分を付けることができる
化粧水と乳液はSK-Ⅱだけど、「くま」にいいと聞いてアイクリームをニュクス、乾燥が気になるからエトヴォスのセラミド美容液と、色々な化粧品を買ってしまうことはありませんか?
基礎化粧品だと必要以上の成分をつけてしまうことがあります。
使っているうちになんの成分が含まれているものだったか忘れてしまう、そしてまたつい別のものを買ってしまう、ということはありませんか?そうしているうちにアイテムが増えて、過剰なケアにつながっていくのです。
(中略)「化粧品で水分を与えて、乳液やクリームでふたをする」というのは古い考え方。肌の水分は油分でふたをされているのではなく、セラミドによって守られているので、究極をいえば、化粧水もはぶいてセラミド配合の美容液を一本つけるだけでも、十分な保湿ができます。
38歳からはじめたい リカバリー美容事典 吉木伸子
過剰なケアは肌を老化させます。
化粧品を長持ちさせるために必要な防腐剤について考えます。
化粧水に防腐剤のフェノキシエタノールが1g含まれていて、美容液にもフェノキシエタノールが1g含まれているとします。
厚生労働省の定めた基準で、フェノキシエタノールは、100g中1gまでしか配合してはいけません。
化粧水と美容液をつけることで、200g中2g配合の計算になって割合的には変わりません。
肌につけるフェノキシエタノールの量は、2種類つけることで2倍になります。
オールインワンであれば、つける量は必要最低限ですみます。
オールインワン自体が進化している
数年前までは、確かにオールインワンの品質はよくないものが多くありました。
肌に優しくない「陰イオン界面活性剤」が含まれていたり、「エタノール」が多く含まれていたりしていました。
塗ったあと、モロモロがでてくることがありました。
モロモロは、「ジメチコン」や「カルボマー」などの成分が原因です。
今は、多くの企業がしのぎを削って開発してくれているおかげで、一定の値段以上であれば、全成分をみても、これはお勧めできない成分がたくさん入っているオールインワンを見つけるほうが難しいです。
私は、妊娠前はずっと基礎化粧品をフルライン(化粧水、美容液、ビタミンC液、アイクリーム、乳液)で使ってきました。
妊娠後から今まで4年間オールインワンを使うようになりました。
そうしたら、ずっとできていた角栓ができなくなったんです。
基礎化粧品は化粧水とアイクリームが違うブランドということが多かったです。
成分が過多になっていたものもあったのかもしれません。
パッティングをしすぎて、肌に負担をかけていたのかもしれません。
スキンケアは1〜2品でシンプルに!
例えば僕の場合は洗顔後は「セラミド」を配合した化粧水1品しか基本的には使用しません。(中略)一般には「化粧水の後は乳液、乳液の次にクリーム…」という使用順序があり、これが絶対的と考えている人も多いですが、そんな必要はありません。そのひとにとって必要な保湿は人それぞれ違っているので、自分に合ったものを好きに選んで使えばそれでいいのです。
どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア かずのすけ/著
高価な基礎化粧品を使うより、成分がしっかりした「オールインワン」のほうが肌に優しいということを体感しました。