【保存版】自分でスキンケア成分表を読めるようになる重要な成分まとめ
スキンケアの成分表を見るときに参照できる用語集です。
成分の特徴と、使われているスキンケアやコスメを一緒に紹介しています。
化粧品検定の教材や、スキンケア専門家の方の著書などを参考にまとめています
ア行
アミノ酸
角質細胞内にある天然保湿因子の一つで保湿力が高い保湿成分。
さらさらした使用感。
アルガンオイル
ビタミンと抗酸化物質が豊富で、肌にうるおいを与える保湿成分。別名アルガニアスピノサ核油。
樹の種子からとれる貴重なオイル。
αグルカンオリゴサッカリド
皮膚の常在菌の環境を整えてくれる保湿成分。LG100。
アルブチン
色素沈着を防ぎ、メラニンがつくられるのを抑える美白成分。
EGF
ターンオーバーを整え、保湿や肌荒れ全般に効果がある。
やけどの治療で、肌の再生に使われることもある成分。
2005年から化粧品にも配合されるようになった。
イソフラボン
保湿成分。
エタノール
殺菌効果があるため防腐目的として使われたり、爽快感を出すためなどに使われる。
エナジーシグナルAMP
メラニン排出促進の美白成分。
医薬部外品。天然酵母由来の成分。
NMF
天然保湿因子とも呼ばれる、優秀な保湿成分。
セラミドと似た働き。
FGF
肌の奥まで浸透し、コラーゲン生成の促進に役立つ。
もともと、人間の体内にあるたんぱく質。
エラグ酸
チロシナーゼ活性阻害の美白成分。
医薬部外品。イチゴ由来の成分。
エラスチン
保湿成分。コラーゲンと同じく肌の真皮に存在し、肌の弾力に重要な役割がある。
もともと、人間の体内にあるたんぱく質。
カ行
カモミラET
抗炎症、メラニン生成、指令阻止の美白成分。
医薬部外品。ハーブのカモミールに含まれる成分。
グリチルレチン酸ステアリル
優れた肌荒れ防止効果があり、乱れたお肌を整える働きがある。
甘草から抽出した成分で脂溶性。
コスメデコルテのオールインワンの有効成分として使われている。
グリチルリチン酸ジカリウム
ニキビや肌荒れを防いだり、炎症を予防する働きがある。別名グリチルリチン酸2K。
甘草から抽出した成分で水溶性。
ビューティーモールのトラネキサム酸リポローションの有効成分として使われている。
私がグリチルリチン酸ジカリウムを始めとする抗炎症をなぜ推すかというと、結局ほぼすべての肌トラブルには炎症が絡んでるからなんです。
— 色々コスメ情報局💄局長カイト (@hikaricosme11) October 28, 2024
スキンケア初心者はとりあえず抗炎症。特に低刺激かつ刺激緩和作用も併せ持つグリチルリチン酸系は敏感肌やアトピー肌にも進められるお守りのような成分です。
グルコシルヘスペリジン
抗酸化や肌バリア改善をしてくれる成分。肌の鎮静効果があり、肌の色ムラを改善できる。
ビタミンP誘導体。
コウジ酸
チロシナーゼ活性阻害、メラニンがつくられるのを抑制してくれる美白成分。
医薬部外品。みそや醤油に含まれる麹菌由来の成分。
コラーゲン
保湿成分。
サ行
スクワラン
肌に含まれる成分で、一度肌に入った水分が蒸発しないようにしてくれる保湿成分。乾燥や紫外線から肌を守る。
30代から急激に肌のスクワランは減るので、スキンケアで補うのがおすすめ。
油に溶ける性質。
比較的浅い小ジワ(表皮性シワ)に合った美容成分。
>>スクワランの詳細
セタノール
高級アルコール。肌から水分が蒸発するのを防いで、うるおいを保ったり肌を柔らかくしたりするために配合される。
スキンケアの粘度を調節したり、乳化を安定させたりする目的で配合される。
>>セタノールの詳細
セラミド
肌を雑菌から守る機能を持った保湿成分。
一時的にうるおいを与える保湿成分とは違い、肌を本来のうるおい機能を整える。
>>セラミドの詳細
タ行
トラネキサム酸
シミの元となるメラニンがつくられるのを抑制する美白成分。抗炎症、メラニン生成、指令阻止。
もとは抗炎症剤として使われていたトラネキサム酸を美白成分として開発したもの。肌荒れを防ぐ。
医薬部外品。
ナ行
ナイアシンアミド
シワを改善する効果があると厚生労働省に認められている成分。シワ改善として、コラーゲンの合成促進の作用が考えられている。美白効果もあり、メラニンの生成を抑制し、しみ・そばかすなどを予防。
シワ改善成分で有名な「レチノール」と比較すると、「ナイアシンアミド」のシワ改善は効果は緩やかであるものの肌に優しい傾向がある。
ナイアシンアミドとレチノールの「肌への優しさ」比較
ナイアシンアミドの安全性評価
- 皮膚刺激性:ほとんどなし
- 眼刺激性:ほとんどなし-わずか
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし
- 光毒性(光刺激性):ほとんどなし
- 光感作性:ほとんどなし
- アクネ菌増殖性:ほとんどなし
化粧品および医薬部外品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
レチノールの安全性評価
- 皮膚刺激性:製品の成分組成および製剤化技術に依存
- 眼刺激性:詳細不明
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)
化粧品および医薬部外品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。ただし、安定性や皮膚刺激性は各製品の成分組成および製剤化技術に依存するため、製品単位で注意する必要があります。
ナイアシンアミドとレチノールの「効果」比較
ナイアシンアミドのヒト使用試験
4%ナイアシンアミド配合保湿剤の塗布は、8週目において28名のうち18名に中程度以上のシワ改善効果を示した。
この結果は、ナイアシンアミドがシワ改善効果を有することを示していますが、基剤がナイアシンアミドの浸透性を向上させるなどいくらか寄与した可能性も考えられます。
レチノールのヒト使用試験
レチノール配合美容液の塗布は、プラセボ製剤塗布群と比較して8週目以降に、視感評価では有意(8週以降:p<0.001)にシワグレードスコアを減少させ、機器評価では有意(8週:p<0.01、12週:p<0.001)にシワ面積率、シワ体積の両方でシワの減少を示した。
これらの結果から、レチノールは目尻のシワを改善する有用性を認めた。
ニコチン酸アミド
美白成分。医薬部外品。
ニールワン
シワ改善。
ハ行
ハイドロキノン
シミの元となるメラニンがつくられるのを抑制する美白成分。医薬部外品ではないので、医薬部外品のスキンケアには配合できない。
パラベン
防腐剤。開封済みのスキンケアは微生物や菌が繁殖する恐れがあるため、スキンケアに配合されることが多い。
パラベンにはいくつかの種類があり、効果の範囲や強さが少しずつ異なる。
- メチルパラベン (Methylparaben)
- エチルパラベン (Ethylparaben)
- プロピルパラベン (Propylparaben)
- ブチルパラベン (Butylparaben)
通常、製品にはこれらのパラベンが組み合わせて使用されることが多く、抗菌作用の幅を広げるためにブレンドされることがある。
スキンケアに効果的な防腐剤として長年利用されてきたが、安全性について議論があり、「パラベンフリー」を求める消費者が増えている。現在の規制基準内で使用される場合、パラベンは安全とされている。
ヒアルロン酸
水分を抱え込んで保湿をする。「ヒアルロン酸NA」というヒアルロン酸と、「加水分解ヒアルロン酸」という浸透型のヒアルロン酸があり、加水分解ヒアルロン酸の方が保湿力が高い。コラーゲンを良好な状態にする役割がある。
分子量が大きく真皮までは吸収されないが、保湿効果によって間接的に肌を健康にしてくれる。
PCEーDP
美白成分。医薬部外品。
ビタミンC
抗酸化力が高い美白成分。化学名は「アスコルビン酸」。粉状。
「オバジC25セラムネオ」はビタミンCが配合されたスキンケア。アスコルビン酸25%。
「メラノCC」も同じくビタミンCが配合されたスキンケア。
有効成分として、アスコルビン酸3%、殺菌成分のあるイソプロピルメチルフェノール、ターンオーバー促進と皮脂抑制効果の期待できるピリドキシン塩酸塩、抗炎症作用があるアラントインが配合。
メラノCCは安くて優秀などで何度もリピしてます。美白でメラニンの生成を抑制してシミを防ぐ!はニキビ予防にも。
ビタミンC誘導体
メラニンがつくられるのを抑える美白成分。新陳代謝をよくしてメラニンの排出を助ける。色素沈着の改善。抗酸化作用。還元チロシナーゼ活性阻害。
ニキビや毛穴の引き締めなどの効果。
ビタミンCの不安定さや酸化しやすさを克服するために開発されたもの。安定性と効果を高める役割がある。
ビタミンC誘導体にはたくさん種類がある。代表的なものは以下。
VC-IP
成分名「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」。シミ予防で有名なビタミンC誘導体。油溶性ビタミンC誘導体で、肌への刺激が少ないのが特徴。ニキビにも効果あり。分子量が大きく、相当高配合にしなければならない。医薬部外品の「美白」有効成分として厚生労働省に認められている。ビタミンC誘導体の中でもっとも安定持続性が高い。ビタミンCにイソパルミチンという脂肪酸が付いた成分。
VC-IP30%、トコフェロール、3種のマトリキシル、5種のセラミド、フラーレン配合。
APPS
成分名「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」。「水溶性ビタミンC」の良いところと「油溶性ビタミンC」の良いところをあわせ持つ。安定性、浸透性が高い。推奨配合量1%。
APPS、VCエチル、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸ナトリウム配合。
APPS1%、TPNa1%、フラーレン、αアルブチン配合。
VCエチル
成分名「3-Oエチルアスコルビン酸」。浸透効果が高い。水溶性ビタミンC誘導体。医薬部外品の「美白」有効成分として厚生労働省に認められている。
有効成分としては、3-Oエチルアスコルビン酸、抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウムが配合。
シミ、そばかすを防ぐ。
AG
成分名「アスコルビルグルコシド」。ビタミンCにブドウ糖が付いた成分。穏やかな効果。
APS
成分名「アスコルビン酸リン酸ナトリウム」。美白はもちろん、特にニキビに有効。
有効成分としてLアスコルビン酸リン酸エステルナトリウム6%、グリチルリチン酸モノアンモニウム。医薬部外品。
メラニンを作らせない効果とニキビ予防の効果。
ビタミンE誘導体
乾燥肌やエイジングケアを重視する方に向いている成分。
ビタミンCなど他の抗酸化成分と一緒に使うことで効果がより高まる。
TPNa
成分名「トコフェリルリン酸Na」。ビタミンEにリン酸を結合させることにより安定性を高めたビタミンE誘導体。
水溶性ビタミンE誘導体で、主に抗炎症作用や抗酸化作用を目的として使われる。肌に対する浸透性が高く、敏感肌向け製品に配合されることが多い。
フェニルエチルレザルシノール
美白成分。
フェノキシエタノール
防腐剤。開封済みのスキンケアは微生物や菌が繁殖する恐れがあるため、スキンケアに配合されることが多い。
パラベンの代替品として利用されることが多く、製品の保存性を高めつつ、肌への刺激が比較的少ないとされている。パラベンより防腐力は弱い。
プラセンタ
分類
美白成分。医薬部外品。
効果
メラニンが作られるのを抑える。
ターンオーバーを促すことで、メラニンの排出を促す。
肌荒れ防止、ハリや弾力アップ、乾燥ケアの効果がある。
成分
豚や馬の胎盤から抽出される成分。
10種類のアミノ酸、ビタミン類、ミネラル、酵素、ムコ多糖類、肌の細胞を活発にする成長因子などを含む。
フラーレン
老化の要因となる活性酸素を吸い取って除去する。
抗酸化力が高くて有名な成分である「ビタミンC」の125倍~250倍の抗酸化力があるということが試験データにより明らかになっている。
コラーゲンの生成を促す作用は、プラセンタの800倍ともいわれる。
メラニンの動きを抑え、シミにも効果的。
ホホバ種子油
保湿成分。
マ行
マトリキシル
コラーゲンを生成する。
マトリキシルは、以下の順番で進化していて、「マトリキシルモルフォミックス」が最新。
マトリキシル3000
抗シワ。
コラーゲン合成。
マトリキシルシンセ
アンチエイジング、抗シワ。
コラーゲン合成。
マトリキシルモルフォミックス
抗シワ。
マグノリグナン
美白成分。医薬部外品。ホオノキの成分を元に開発された成分。チロシナーゼ成熟阻害。
ヤ行
油溶性甘草エキス(グラブリジン)
美白成分。植物性美白成分で、シミの元となるメラニンがつくられるのを抑制します。色素沈着を改善させます。
ヨーグルト液
保湿成分。
4MSK
美白成分。医薬部外品。慢性的なターンオーバーの不調に着目して研究開発された成分。
参考サイトはこちら
ラ行
リノール酸S
美白成分。医薬部外品。サフラワー油などの植物油から抽出される成分。メラニン排出促進、チロシナーゼ分解。
リピジュア
保湿成分。ヒアルロン酸の2倍の保湿力があります。
ルシノール
美白成分。医薬部外品。北欧のもみの木に含まれる成分をヒントに作られた成分。チロシナーゼ活性阻害。
レチノール
しわ対策です。
ワ行
和漢植物エキス
肌本来の力を回復する効果があります。
ワセリン
成分表とは
箱の裏などに書かれている、下の赤枠が「全成分表」です。
成分表をみるときのポイント
成分は、配合量が多い順番で書かれています。