日本化粧品検定1級 ・化粧品成分検定3級合格
IT企業で美容系のweb広告を担当
3児(7・4・1才)の母
産後、肌がかゆくなったり乾燥したり、荒れませんか?
赤ちゃんのお世話で大変だから、なかなか自分の肌をゆっくりケアする時間は取れませんよね。
Twitterでも…
いつまでも可愛くいたいと思う反面産後で荒れる肌と抜ける髪で毎度死にたくなる
— みさん (@mi___Uoo0) January 25, 2022
未だかつてないほど肌が荒れている。これが産後…
— もいむし@🔰初マタ39w→0m (@moiworm) January 25, 2022
産後だからか肌の乾燥がやばすぎて顔の皮がむけむけ🙀ピーリング したあとみたいな肌😭
— 🎡くまねこ🐘🎀初マタDD2m (@9_mane_5) January 24, 2022
わかります…!
実は、産後の肌荒れは一時的なものです。
産後に肌荒れする原因は「出産したあとは、美肌効果のあるエストロゲンというホルモンが急に減るから」です。
エストロゲンが減ると、肌の水分を保つセラミドが減って、肌が乾燥します。
自分の3回の出産後の肌は、
- 産後〜6ヶ月後 ▶︎ 一番荒れる
- 産後6ヶ月後〜12ヶ月後(授乳が終わる頃) ▶︎ 敏感肌
- 産後12ヶ月後〜18ヶ月後 ▶︎ 強い有効成分には反応
- 18ヶ月後 ▶︎ 普通肌に戻る
でした。
産後の肌荒れの原因を知っていれば、正しいスキンケア方法がわかります。
この記事では、なぜ産後に肌荒れするかを解説していきます。
Step.1 産後の肌はなぜ荒れる?(本記事)
Step.2 産後の正しいケア方法
Step.3 産後使うべきスキンケア商品
「産後の肌荒れ」の原因
産後の肌荒れの原因は、「ホルモン」の変化が大きな原因の1つです。
産後、美肌に重要な「エストロゲン」が激減する
「エストロゲン」ホルモンは、妊娠中は増えて、出産後に激減します。
エストロゲンは、
- 妊娠すると増える
- 出産すると急に減る
- 抗酸化力が強く、肌を紫外線から守る
- コラーゲンを維持する働きで、保湿力が上がる
肌のうるおいを保つために重要なホルモンです。
専門家の先生の著書を紹介していきます。
皮膚科医の先生の著書
エストロゲンは(中略)女性の肌や体、そして精神を若く健康に保つ働きを持っています。妊娠、出産に臨むために、神が女性に与えた秘薬といえるでしょう。(中略)
エストロゲンが減ることで、シミやシワができやすくなります。エストロゲンは抗酸化力が強く、肌を紫外線から守っています。それが減ると、日焼けしやすくなるので、強い日差しを受けなくてもシミが増えていくのです。(中略)
また、エストロゲンはコラーゲンを維持する働きがあるので、それが失われると、コラーゲンが減ってしわが増えていきます。しわ対策のレチノールなどの化粧品を毎日のお手入れに取り入れて、予防に努めましょう。(中略)
もうひとつのエストロゲン減少に伴う肌の変化として、「敏感肌になる」ということがあげられます。エストロゲンが減ると皮膚が薄くなることが原因です。今まで使っていた化粧品が急に合わなくなる、下着でかぶれてしまうなど、さまざまなことが起こってきます。
噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本/皮膚科医 吉木伸子著
皮膚科医の吉木先生は、産後「エストロゲン」が減ることで
- 紫外線の影響を受けやすくなってシミが増え
- 保湿力が下がって肌が乾燥し
- 皮膚が薄く
なると書かれています。
産婦人科医の先生の著書
エストロゲンは、皮膚の張りと弾力を支えている真皮にあるコラーゲンやヒアルロン酸を保つ働きももっています。このエストロゲンが減少すると、肌の表皮にある角質層の水分量が低下し、その奥にある真皮のコラーゲンやヒアルロン酸も減少します。すると、お肌の老化が急激にすすみ、血行が悪くなり(くすみ)、うるおい、弾力、つや、と、お肌の若さを保つキーポイントが一気にレベルダウン。(中略)エストロゲンの減少がコラーゲンやヒアルロン酸に影響を与え、肌の老化を進ませる原因となるのです。
キレイな“からだ・心・肌”女性ホルモン塾―毎日を笑顔で過ごすための“からだ・心・肌”のひみつ
産科医の先生は、産後「エストロゲン」が減ることで
- 角質層の水分量が低下
- 真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が減少
- 肌の老化が急激に進む
- 血行が悪くなり、うるおい、弾力、つやが下がる
なると書かれています。
美容皮膚科医の先生の記事
セラミドはエストロゲンにより高く保たれます。このため、エストロゲン量が低くなる生理前後は肌が保湿力を失い、肌荒れしやすくなります。
毎月生理前後に肌が不安定になるのは、セラミド量が不安定であることが大きく影響しています。
エストロゲンは皮膚を厚く、保水量を高く維持するホルモンですが、メラニン色素の生成を促すため、色素沈着が起こりやすくなります。
妊娠期に肝斑ができたり、乳輪やお腹の正中部に色素沈着が生じるのもエストロゲンが影響します。
出産後はエストロゲン量の急激な低下により、急激に水分保持力を失いますが、色素沈着は少しずつ改善向かいます。
美容皮膚科医の先生は、産後「エストロゲン」が減ることで
- セラミドが減る
- 肌は水分保持力を失う
- 色素沈着は改善する
- 肌の老化が急激に進む
- 血行が悪くなり、うるおい、弾力、つやが下がる
なると書かれています。
「エストロゲン」が少ない時は、肌が保湿力を失うため、肌荒れしやすくなります。
同時にメラニン色素の生成を抑えるので、色素沈着はしにくくなります。
出産後はエストロゲン量の急激な低下により、急激に水分保持力を失いますが、色素沈着は少しずつ改善向かいます。
エストロゲンは、35歳ごろから減り始め、45歳くらいから急激に減少し、閉経するとゼロになります。年を取って肌が衰えるのは、エストロゲンがなくなる影響もあるそうです。
産後の肌荒れはいつおさまる?
産後は「エストロゲン」ホルモンが急激に減り、「プロラクチン」ホルモンが増えます。
産後「エストロゲン」が減ることで水分保持力がなくなって肌荒れがひどくなり、「プロラクチン」というホルモンが増えることで、ホルモンバランスが崩れて更に肌荒れをおこすこともあります。
授乳回数が減ると「プロラクチン」減るため、産後1年くらいで、妊娠していなかったときの通常のホルモンバランスに戻っていきます。
産後にシミが増える原因
産後のシミの原因は、美肌に重要な「エストロゲン」というホルモンが急に減るのでシミができやすくなります。
エストロゲンは抗酸化力が強く、肌を紫外線から守っています。それが減ると、日焼けしやすくなるので、強い日差しを受けなくてもシミが増えていくのです。
紫外線対策をしっかり行い、シミ対策用のスキンケアを正しく選んで使っていくことが大切です。

筆者の産後肌体験
初めての妊娠中、今までにないくらい肌の調子がよかったので、つわりがきつかったこともあり当時流行っていた「肌断食」をやっていました。
無事出産した後、初めての育児にバタバタだったのもあり、肌断食といいながら肌をほったらかしにする日が続きました。
あるとき夫が私と赤ちゃんの写真を撮ってくれたのですが、写真をみてびっくり。
目尻のシワがひどく、肌がくすんで明らかに老けていました。
肌の調子が悪いとは感じていましたが、自分の老けた写真を目の当たりにしてショックを受け、肌断食をやめることにしました。
ただ、産後で忙しいので、どのスキンケアを買っていいのか全くわかりませんでした。
産後の肌荒れについて調べても、詳しい情報がない!と思い、自分で調べて発信することにしました。
肌断食をやめてから試したスキンケアは20種類を超えました。
今は、化粧品検定の勉強で得た知識を使って、ただしいスキンケアを選べるようになったので、トラブルが起きた時にはこのスキンケア、調子がいいときにはこのスキンケア、などど正しく使い分けをするようになり、肌に自信を持てるようになりました。
産後、肌が荒れるのは「エストロゲン」というホルモンが激減し、肌の中のうるおい成分が減って乾燥することが大きな原因の一つです。
産前、肌の調子が良かったのは、美肌ホルモンの「エストロゲン」がたくさん出ていたからなのです。
産後ママたちのスキンケア事情実態調査
「産後のスキンケア事情」に関する意識・実態調査
ママたちに「出産前と比べて、肌そのものの変化を感じますか?」と聞いたところ、実に85%が「感じる」と回答しました。また、「産後に気になりだした(またはより気になるようになった)肌の悩み」を聞くと、「乾燥」(69%)、「シミ」(65%)、「くすみ」(54%)がトップ3に。(中略)「産後、スキンケアアイテムを変えましたか?」と質問したところ、24%が「全て変えた」、34%が「一部変えた」と回答しています。約6割ものママが出産後にスキンケアアイテムを変えており、約4人に1人がアイテムを総入れ替えしているようです。
(中略)「スキンケアアイテムを選ぶうえでの重視ポイント」を、「独身時代」と「現在」それぞれについて質問。その結果、「独身時代」は「肌質にあっていること」(67%)、「肌悩みに対応していること」(44%)が、「現在」は「短時間でケアができること」(59%)、「価格が安いこと」(55%)がそれぞれツートップになりました。独身時代と出産後では、スキンケアアイテムを選ぶ基準も大きく変化しているようです。
まとめ
産後の肌荒れの原因は「ホルモンバランスの変化により、肌が乾燥するため」です。
乾燥を解決するのは保湿です。
肌の状態によって、正しくケアしていきましょう。
Step.1 産後の肌はなぜ荒れる?(本記事)
Step.2 産後の正しいケア方法
Step.3 産後使うべきスキンケア商品